
基本的に、20~100名程度を収容できる座敷を備えた船。
最近では、和風の椅子席を用意したり、屋根にデッキを設けて外に出られるようにした船もあります。
屋形船を営む業者を「船宿」と呼びます。
おもに貸切宴会の目的で運航され、料理と酒が提供されます。
通常の宴会だけでなく、会議室として会議や研修に利用されたり、花火大会の観覧や結婚式等のイベントに利用されたりするなど、利用形態も多彩です。
少人数でも乗れる乗合船を運航している船宿もあります。
東京の屋形船では、おもに刺身、天ぷらを中心とした深川料理が振舞われることが多いです。
中には地域の特性を生かして、カキ(広島)、ワカサギ(山中湖)、もんじゃ焼き(東京月島)などを用意する変り種もあります。
隅田川に船を浮かべ、そこにしつらえた宴席で遊ぶという形は、江戸時代前期から存在しており、その頃の屋形船は格式が高く、大名、旗本のような位の高い武士や豪商のためのものでした。
料亭より格式が高い、と言われた屋形船は、この頃の話です。
現在のような、水上に浮かぶ大型個室座敷という性格を強めて客の敷居を広げ、誰でも気軽に楽しめるようになった屋形船は、昭和末期のバブル景気の頃にその形を整えました。
このタイプのものは、東京だけでなく日本全国で運航されています。